「生はちみつ使用 無農薬ゆず茶」パッケージラベル

食品パッケージラベル制作名古屋オーガニック

BRANDING / COPY / PACKAGE

ターゲット:自然食嗜好の中高年の女性

Before→After

思わず手に取り、後ろの説明を読みたい!と思っていただけるようなデザイン設計を心がけました。


COPY

対馬で農薬を使わずに育てられたゆずと

年に1度しか採れない、

貴重な野生日本ミツバチのはちみつで作った

こだわりのゆず茶

「蜂洞」はるか古事記の時代から続く、対馬の伝統製法

対馬では、はるか昔、古事記の時代から続いてきた伝統製法があります。

それは、野生の日本ミツバチの生態系を守りながら

人間が蜂に負担をかけない範囲ではちみつをいただく、

自然との共存を大切にする考え方そのものです。

その名も「蜂洞」と呼ばれる丸太をくり抜いた巣。

※画像はレタッチを施しました

これを山の麓に設置し、蜂が気に入った丸太に自然に巣を作ってくれるのを待つのです。

ここで人間が丸太を動かすことはできません。

なぜなら、巣を移動させると蜂が嫌がって山に逃げてしまうからです。

ほとんど島を出ることがなかった希少な高級はちみつを、リーズナブルに

蜂洞で作られたはちみつは、

1/3は赤ちゃんミツバチのため、

さらに1/3は越冬の食料として、巣に残しておかなければなりません。

ここから人間が分けてもらえるのは、残った1/3だけ。

そのため、採れるはちみつはほんのわずか。

生産量も稀少で、ほとんど島を出ることがなかった高級はちみつです。

ですが、はちみつを採取した後、蜂洞の内側に残ったはちみつを

養蜂場で集めてもらうことで、ここまでリーズナブルな価格での提供が実現できました。

対馬 大石農園さんのフレッシュな無農薬ゆずの香り

茶色に隠されたやさしいひみつ

そして、色にも秘密が。

通常、白砂糖が使われたものは、黄色いゆず茶になりますが、

こちらは沖縄のきび糖を使っているため茶色がかった色になっています。

本物の味は、自分も食べたい、食べて欲しい。

2021/04/14

内容:市場調査・コピー制作、ラベルデザイン

制作時間:約14日

使用ソフト:illustrator for iPad , Affinity photo


制作コソコソ裏話

実は、これは私がはじめてお仕事としてデザインのご依頼を受けた、1番最初の制作物なのです。

2021年4月。ここから、私のデザイン・ブランディングに本気で向き合う時間がスタートしました。

それまでデザインには、独学で軽く触れた程度。

もちろん、illustratorの使い方もわかりませんでした。

しかし、作りたいイメージは頭に浮かんでいて、それを形するために、制作しながら基本操作を必死に覚えました。

おかげさまで、約2週間で納品することができました。

このとき学んだことは3つ。

・デザインのルールや、基本操作は、表現のための手段であって、勉強すれば誰でも身につく。これが目的ではないこと。

・制作側もクライアントも「この人はどこまで信用できるのだろうか」お互いが未知数の初仕事では、小さな案件をお試しとして関わっていくと、後の大きな失敗につながらない。スモールステップからはじめていくことは経営戦略と同じ。

・一つのデザインを通して、ブランディングの足場である理念から固めていく必要性が見えてきたため、経営戦略としてデザイン思考をお伝えして、デザインコンサルとして長期的に関わらせていただくご提案をさせていただいた。

商品の魅力を再調査するところからスタート

当初のラベルでは大変貴重な材料を使っているのにもかかわらず、商品の魅力がお客様に伝わっていませんでした。



そのため、まずは商品内容(原料や産地、農園のこだわり)から調査していき、差別化ポイントを分析した上で商品説明とコピーをご提案させていただきました。

対馬から無農薬のゆずを提供してくださっている、大石農園さんの名前を入れることで間接的に応援するという目的も含め、デザインさせていただきました。

季節限定の数量限定商品のため、リピーターさんに喜んでいただいておられます。


初期デザイン案

デザイン案02

ここで、「蜂洞」の情報を知り、ラベルを改良しました。

納品デザイン案