いつもありがとうございます、さくらです。
今日は、沖縄県立博物館(おきみゅー)にやってきました!
お目当ては・・・こちら!
沖縄は、去年2022年で復帰50年の節目を迎えました。そこで「美ら島おきなわ文化祭2022」という一大イベントがあったのですが
今回の展示会は、その続きの一環として企画されたスペシャルな展示会なのです!!
何がスペシャルかというと・・・
なんと、宮内庁と文化庁が主催なんですって!?えええ、それは凄い。
ということは、普段お目にかかれない美術品が見られるってこと?
これは目の保養に行く価値ありですね!
急げー!
見た結果、、来てよかった!満足です♪
お土産に展示図録の小冊子までいただけるので、観覧料800円を申し訳なく思ってしまうほど。
部屋はそこまで大きくない2フロアほどで、ささーっと流せば30分〜1時間あれば十分見られます。
わたしは説明までじっくり観覧したかったので、1時間半たっぷり楽しませていただきました。
今回の展示はこのような方におすすめです!
- 日本の伝統工芸・アートに興味がある方
- 明治〜昭和にかけての沖縄の歴史を、写真や美術品を通して本島目線で学びを深めたい方
- 明治天皇、昭和天皇と沖縄復興に興味がある方
- 皇室や伝統行事のお召し物(十二単・着物の衣装)の実物を見たい方
- 2022年宮内庁から文化庁管轄に変わり今後どのような方向性なのか、さきがけて現場から考察したい方。(マニアック笑)
逆におすすめしないのはこのような方です。
- わかりやすい軽めの展示会を見たい方
- カップルでワイワイしたい方(知識深めなので盛り上がりに欠けると思います。笑)
- お子様連れの方(お子様は1Fの触れる展示室かライブラリで絵本の読書がおすすめです。)
- 沖縄戦の爪痕を思い出したくない方。
本当はぜーんぶ載せたいくらい魅力的で大満足だったのですが、撮影NGだので詳しくはホームページをチェックしてみてください。
この葛飾北斎の肉筆画素敵でしたよー!
切ったスイカにかけられた布からジューシーな赤が透けていて、つめた〜いみずみずしさが伝わってくるの。
上に吊るされているのはなんだと思いますか?
これはスイカの皮。こうやってつるして、昔は七夕の短冊代わりにしていたんだとか。
この葛飾北斎の掛け軸は昭和天皇が京都で気に入られて購入されたのだそうです。
沖縄戦から80年。
投げつけられた火炎瓶、沖縄と皇室の歩み
わたしは、この企画展が今回開催されるということ自体が
沖縄復興に大きな意味を持つことだと感じました。
「本土の国体護持のために沖縄を切り捨てた」
「そのためにアメリカ統治下で不当な扱いを受けてきた」
「長期租借の形式をとることで潜在的主権を確保する意図だった」
昭和天皇と外交的な政治の関わり、その影響については今なお議論がなされ、戦後は皇室に対する複雑な感情が強く残っていました。太平洋戦争は、昭和天皇の名のもとに行われたからです。
本土復帰後、念願の沖縄訪問が叶わずこの世を去った昭和天皇。
当時体調を崩されたことが理由だと報じられていました。しかし、その背景には、皇室に対する怒りや恨みから過激なテロ行為や、訪問を拒否する沖縄の風潮があったのも事実だったようです。
その後初めての皇室訪問で沖縄上皇ご夫妻がひめゆりの塔で黙祷を捧げられた後、地元の青年たちに火炎瓶を投げつけられるという事件が起きました。
それでもこうやって展示会を開催されたり訪問された皇室の人を県民の方が温かく迎えるのは
戦後80年余り、本土復帰から50年、
皇室の皆様が真心をもって、沖縄の方々に寄り添い続けたからなのだと思います。
うちなんちゅのわたし、ないちゃーのわたしが感じる想い
うちのおばぁは戦争を体験した一人です。当時、お腹に赤ちゃんを身籠りながら火の雨の中がむしゃらに逃げて、走っている周りがバタバタと死んでいき、ふと気づいたら、焼け野原には、目の見えない老婆と自分が生き残っていた。と話してくれました。
もしおばぁが死んでいたら、お腹の母も死んでいたし、わたしはこの世に生まれていません。
そうやってうちなんちゅとして歴史を感じると、
目の前が空っぽになるような悔しさと哀しさで込み上げるし
生まれた土地のないちゃー(本土側)として感じると、
平穏な暮らしの裏で起きている戦争に心が張り裂けそうになるし
もし自分が皇室だったらと考えると、
100年‥いや、1,000年先を見据えた決断というのは、身を切るという表現でも表せないような、わたしたちの想像の範疇を超える覚悟なのかもしれない、もはや感情を感じていては果たせないお役目なのかもしれない、とも感じます。
でも一つ言えるのは、皆の中にある共通した想い
「大切なものを守る。」
この想いで、今は亡き私たちのご先祖さま、先人たちが命をかけて守ってくれたから、今こうやって私たちが穏やかな毎日を生きていられる。
感謝しかないな、と。
私たちの遺伝子に刻まれている歴史に意識を向けてみる、過去と未来に想いを馳せてみる。
そうするとほんのちょっとだけ、何事もなく無事に生きれているこの瞬間が、この上ない幸せだったんだって思い出させてくれる。
そんなきっかけをもらえた企画展でした。
できればぜひ足を運んで、目で見て心で感じてみられることをおすすめします!
実際に行けない方も、よかったらこの記事をシェアして、感じてみてもらえたら嬉しいです!
今日も愛を込めて。
さくら